2013年8月9日金曜日

コンポーネント設計の奥深さ


ルアーブルを購入し、何気なくパンチングシート外しをやっていたのですが、ふと気づきました。
6枚あるパンチングシートが全て”同じ抜き型”で抜かれているということです。

四角いチップと、丸いチップの2種類がびっしりと面付けされていて、無駄の少ない設計となっており、しかもそれが6枚全て同じというのは、各コンポーネントの数や、形状などの仕様設計を、製造まで見据えたうえで行っていると考えられます。

これによって、コストを低減しつつ、ボリューム満点のコンポーネントを実現しており、製品としての完成度の高さを感じます。

ボードゲームの製作は、単にシステム設計だけでなく、アートワークやコンポーネント設計も重要でありますが、さらには実際の製造工程の知見も持ち合わせたうえでそれらを行っていくことが大切だと改めて認識させられました。

こういった点は、印刷屋さんと打ち合わせて行きながら決定しているのだと思いますが、慣例や暗黙の前提などがあると議題にすら上がらないこともあります。非常に奥深い専門領域であるが故に、それを完全に避けることは困難であるといえます。同様に、ゲーム製作者が暗黙の了解としてしまっている仕様もありえます。

ゲームデザインだけにとどまらず、実際のものづくりの部分の知見や、それ以外のアートワーク、販売などの周辺領域の知見も深めて、広い視野を持って製作に取り組みたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿